タイ語ネット

June 03, 2004

檻の中のパンダたち(8日目)

最近、宿題が増えた割には気分的に楽だと感じる。多分、以前はひどかった頭痛が楽になってきたからだと思う。皆様イロイロありがとうございました。

中級1では毎日ホボ全ての時間を使って、実際の雑誌から1~2ページ抜き出したものを読みながら理解していく。
今日はパンダの話。どうしてパンダは世界中で愛されるのかという話から始まって、パンダの知られざる生態を説明した後に、タイが中国からパンダを貰うことはもの凄くお金がかかることだし、悲しい結果に終わるだろうと書かれている(タイが中国からパンダを貰う前に出版された雑誌より)。統計によると、パンダは自然界で生きれば30年の寿命だが、動物園の檻の中では僅か14年しか生きられない。そして、孤独を好むパンダは動物園でひっそりと一人寂しく死んでいくから、その場面は人々を悲しみに陥れるだろうという理由からだ。

先日、タイ人の友人とタイにおける性とドラッグと物乞いの問題について話す機会があった。金銭面の問題だけ取り出せば、それらによって生まれたお金の大部分は、結果的にマフィアや裏の有力者へと流れ、彼らの資金となる。性産業とドラッグについては、日本と同じ感覚で理解しやすいが、物乞いについては根本的にちがう。この話は知っていたものの、改めて心痛した。

まず、幼児売買が行われる。
あるものは売春をさせられ、あるものは(哀れみを誘うために)手足を切り落とされて物乞いをさせられる。売買される金額は僅か3000B(一万円以下)という地獄変である(タイの大卒初任給は約3万円)。その後彼らは組織に属して仕事をしなければならない。運がよければいつの日か自由を手に入れるかもしれないが、殆どがエイズになったりまたはそれ以外の理由で命を落とすという。「頑張れば何とかなる」というレベルの話ではない。生き地獄。

だから、物乞いにお金をあげたとしても彼らの夕食になるのはそのうちの僅かなのだという。ある先生は「子供の物乞いの場合は、お金をあげる事は無いわ。でも、お年よりだったら組織に属している確立も低いからあげるかもしれない。」と言っていた。もっとも、全てがそういった組織に属しているわけではない。ある物乞いの後を追跡調査したら実はお金持ちだったという話をテレビでやっていたと、その先生から以前聞いたことがあるのも事実である。

幼児売買の根源は複雑で、様々な問題を含有している。個人的な意見では、貧困(或いは、持つ者と持たざる者の極端な差)は根源の一つであると感じている。それ以外にも無学から生じる歪んだ文化感や、意識、考え方などが原因だろう。何も幼児売買に限った事ではなく、タイにはこの種の問題は沢山ある。

そんな話をした後の今日のパンダの話だったので、パンダの輸送費用、飼育費用など多額の費用を使ってまでパンダを連れてくる必要はないと私は思った。他にやるべきことは山積している。と同時に、見世物として国家に取引され短命に死んでいくパンダが不憫になった。

余談: クラスメートの韓国人の話では、韓国では国ではなくて会社がパンダを所有しているという。ビジネス或いは社会貢献の一環としてパンダを会社が保有する方が得策かもしれない。なぜなら中国は、パンダをプレゼントすることで上手く政治をすすめてきた。加えて、パンダは飼育が難しく、短命で死ぬことは分かりきっている。プレゼントされた国々は、パンダが死んだ時には少なからず「中国に対する負い目」を感じなければならないからだ(もちろん欲しいと言ったのは事実なのだろうから、そのあたりも考えモノだと思うが)。

写真は今日のサイアム駅周辺工事の様子。
サイアム駅周辺工事


投稿者 hira : June 3, 2004 10:55 PM | トラックバック
コメント

AクラスとBクラスとは、ずいぶん違った展開になったことが判って面白いです!Bクラスでは、明らかに事実を調べずに書いている点があること、矛盾する記述があること、論理的に展開がオカシイ点があるなどから、本文の「統計によると」以下が信用ができない、との結論になりました。で、家に帰って調べてみると、ここで出てくる「統計」は自然保護派どこででも使っていること、しかし信用できる調査から得られたことを示す出展が見つからないのです。逆に日本の動物園の元園長の記述とかは「統計」とすこし違うことがわかります。
http://www.doujidaisya.co.jp/jyom.html

Posted by: takashi : June 5, 2004 12:54 AM

「統計によると」という言葉ほど信用ならない言葉はないですよね...そういえば、大学の授業でそんなことを繰り返しやった気がします。ごめんなさい教授。

それにしても、そっちのクラスでは、論理的か否かまで討論してるんですか!?

Posted by: hira : June 6, 2004 03:35 PM

はじめまして。
最近、タイ語の勉強を始めたのですが、英語を覚えるのと
違って、まったく目にした事のない文字なので、どうやって覚えたらいいのか頭の中がパニック状態です。あなたの場合、最初、どのような方法で、勉強されたか教えてください。
よければ、役に立った本・CDなんかも教えてください。
タイには、4月に初めて行きましたが、「ロ~ン」でした。・・・語学力不足ですみません・・・ではまた。

Posted by: わたなべ ひろゆき : June 12, 2004 10:29 AM

わたなべ ひろゆきさん、はじめまして!
書き込みありがとうございます。返信遅れてごめんなさい

まだまだ入門者の身で心苦しいのですが、
とりあえずご参考までにお聞き流し下さい。
私の場合、初めのうちはタイ文字は勉強せずに、
会話することを目的に、発音記号を使って覚えていきました。

チュラ大のインテンシブで勉強されようとしているなら、
基礎1ではタイ文字は出てこないので、上記の勉強法で大丈夫です。
基礎2でみっちり文字を覚えるので(一ヶ月かけて)、
その時に始めても遅くはありません。
その様子はコチラをご覧ください。

買った参考書のなかで、一番役に立ったのは、
らくらくタイ語文法+会話 CD bookです。
タイ文字も併記されていますが、発音記号だけでも学習できます。

その後はインテンシブのテキストを使っているので、
正直分かりませんが、どういった学習方法をしていくかによって、
参考書を選ぶのが良さそうです。

Posted by: hira : June 20, 2004 08:36 PM
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